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楽さらに楽し:茶の間というステージ

茶の間というステージ
■さまざまなライフスタイル、洋と和の行為高さの違い:keyword■

調理台にくっついている、少し高くなっている処、そこがたった三畳の茶の間です。

いつも、さまざまな個人、さまざまな家族が描いてきている、あるいは描こうとしている、あるいは探し求めている、さまさまなライフスタイルづくりのお手伝いをしてきていることになります。

小心者の自分は、自分の人生と向き合って、時々、視野が狭くなって、その中で、くよくよしたりします。
しかし、本当は、人生のドラマは千差万別で、常に、無限にある台本を選べるような局面を、日めくりしてもらっているようなもの、なのだなあと感じさせられます。

洋風も、和風も、パオ風も、本当に様々な暮らし方を教えていただいてきています。

いろいろな矛盾も発見します。

たとえば、和と洋についていえば、生活行為の高さが異なっているにも関わらず、日本の住まいにおいて、それが整理されていないということにも気がつきます。

洋では、立ち作業と椅子作業の高さ領域です。和では、立ち作業と座作業という幅広い領域を活用します。 このように高さが異なるのです。

そこで、和洋が混ざり合った現代には、不思議な生活光景が生まれてしまいました。
「立ち作業をするキッチンシステムの足元で、車座になって食事をする日本人」
「食卓テーブルの椅子の足にからみつくように床に座して食事をする日本人」

かつて私たちは、調理が立ち作業であれば、土間という一段低くなったところでやっていましたので、食事行為の高さが相対的に高い位置になったので、違和感がなかったのです。
調理行為が座行為である場合は、座する場所と調理場が一緒になっています。それは囲炉裏です。

高さが整理されると、作業は少し楽になります。この茶の間では、お母さんが盛り付けしたお皿が置かれるのは、茶の間のちゃぶ台の高さと同じになります。忙しいお母さんにとって重宝です。

家族の和にとって、狭い茶の間も悪くないようです。キッチンとの境のスライド開閉する黄色いパネルは、子供たちの花丸印の成績表が貼り出される場所です。

かように、茶の間はさまざまなドラマの舞台になるものですね。
ステージとなる茶の間
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