
■それぞれの暮らし、純粋芸術としての数学:keyword■
エクセルギーハウス府中の計画が進んでいます。
素敵なご夫妻です。ご主人は数学者です。
建築は、現場や、社会のルールなどから切り離すことができませんが、根っこのところで、哲学、芸術と深くつながっています。
「芸術」という言葉が、私たちの物質的豊かさの構築の過程で、その純粋さを失ってしまっていることなど、日ごろ、残念に思うことは、たくさんあります。
ところが、ここのところ、久しぶりに、純粋芸術の素晴らしさに触れるときの、あの心地よい時間をいただいています。それは、数学的思考の純粋性です。
数学的な美が、建築の美に、そして暮らしの美に展開してゆきます。そうした打ち合わせを、今、重ねています。
それぞれ個人個人にとっての異なった生活があり、異なった関心や視点があります。それが建築に反映することはすばらしいことです。
日の出が感じられる住まいをめざしています。
実は夏になると、日の出の方位はかなり北に近いのです。冬はそれが南に移動します。なかなか現代の生活では、日の移動を、繊細に感じ取る機会がありません。そこでご夫妻と共に、数学的に検討してみました。
これはご主人が、視覚化のために作ってくださった「お日様定規」ともいえるものです。
「お日様定規」のことについては、次回ふれます。
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