
■緑のスクリーン、葦、すだれ、防犯を兼ねた格子建具のスクリーン:keyword■
窓の外に見える景色が、ほとんど緑です、という「窓越緑視率が高い」町並みや、そのような庭に面したり、森の中に位置する建物の場合は、夏、窓辺りの工夫をしなくても涼しく過ごせるのですが、そのように恵まれてばかりはいません。
そこでいろいろな工夫をします。
写真のようにつる性の植物を窓外に這わせることが、小学校等でも実施され始めています。
ゴウヤ、ヘチマ、アサガオなどがそれです。
この写真は、前述の涼の家吉祥寺の、庭から見た様子
http://architecta.blog64.fc2.com/blog-entry-112.htmlを、室内からとらえたものです。
実質の涼しさに加え、夏の涼しげな洗面窓辺空間を楽しむため、手をかけ工夫する素敵な暮らし方を教えていただけます。
ちなみに、鏡は?、と気になるかと思います。使う時には、右の壁から出てくるようになっています。
緑を、窓外に待って来にくい所もあります。その場合には、昔から親しまれている、葦や、すだれがあります。これらの素材は、窓から入ってくる空気の湿りを軽減してくれる役割も持ちます。実は手軽で、高い効果が得られる優れものなのです。
ただし、これらのスクリーンは、窓の内側に下げても、ほとんど効果がないということを忘れないでいるとよいと思います。

さらに、防犯に重きを置く必要が高くなっている市街地などでは、しっかりした木製の格子戸を窓外に下げ、必要に応じ開閉する、という方法もあります。
風は通り、涼しさを保ち、防犯の効果も期待できます。
写真は、「世田谷の家」の様子です。
いずれにしても、夏、涼しくすごすためには、まず、窓辺りの工夫が一番に実施されることが大切です。そのうえで、さらに、様々な工夫を加えてゆくことになります。
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