
屋上には、雨をためる甕がいくつかおいてあります。
蓋もしてありませんので、すぐによごれてきます。
このイメージに縛られれば、雨水の方が汚いのではと、思ったりするでしょう。
東京の水道はどこから来ているのでしょう。主に荒川の水です。その水はどこかで降った雨水に、いろいろな曰くつきの水が混じったものです。だから、間違いなく、家に降ったばかりの雨水は、水道原水よりはきれいなのです。
「でも浄化していないから」ということで、「雨水の方が汚い」と言われがちです。ところが、本当のところは「一般に、特殊な場所の雨水を除いて、適切に採取した雨水は都市部の水道水よりもきれいなのです。」
近年、浄水場では浄化の技術も進歩して、50の項目でチェックされた物質は含まれていません。しかしその50の項目によってチェックされていない物質は、含まれている可能性があることになります。荒川の取水口の近くにはさまざまな薬品も含む下水の処理場があります。水道原水にその水も含まれています。
一方、雨水はというと、天空で誕生するときに、自然の力で、蒸留に近い浄化がなされています。したがって、その水質はもとのところでは何も含まない蒸留水です。雨水は地球を清めてくれる唯一の水なのです。空気中の汚れを吸収はしていますが、それは水道原水に流れ込む雨水にも含まれています。
水に恵まれている日本では、雨水をもったいないからトイレに使おうとします。そのことも雨水がきたないと、錯覚させる要因になっているようです。
実は国際会議では、あまり大きな声で、トイレに使うことを自慢するのはためらわれます。なぜならば、世界の多くの国では、飲み水が不足していて、雨水を飲用にしようと一生懸命だからです。
その上、本当のことを言えば、雨水は蒸留水に近いきれいすぎる水のため、それだけを飲用していると体によくありません。日本の湧水のように、ミネラル分などを含む、少し汚れている水が、飲用には適しているのです。
そんなことに気づいてから現状を捉えなおしてみましょう。
水道局が一生懸命お金をかけて浄化してくれているにもかかわらず、変なものは含まれているし、体に必要な分は失われているし、ということで、多くの人はミネラルウォーターを買って飲んでいるのかもしれません。
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