
■地球の気候の安定、「太陽光」と「蒸発」:keyword■
地球に降り注ぐ太陽の光のエネルギーは、毎日ほぼ一定の量であって、限られた量なのですが、無尽蔵であるかのように、勘違いしがちです。さらに、地球に降り注ぐ太陽の光の100%を電気などに変換して使ってしまっても、何も問題ない、と思いがちです。
さて、自然の森が、地球の変遷の中で、地球に対してどんな役割を担ってきたのでしょうか。
地球は、私たちの人間の存在から比較すれば、比べられないほど長い間、安定した気候を維持してきています。
その状態を維持するのに、自然の森は大きな役割を果たしてきているといわれています。
森は、太陽から降り注ぐエネルギーを何に用いていると思いますか。
実は、太陽から降り注ぐエネルギーの約7割を、「蒸発」のために用いているのだそうです。「蒸発」という、あまり関心を集めそうになり現象が、地球にとっては大切なのです。
良く考えれば、蒸発によって水分が空気中を上昇し、それが雲となり、それが雨をもたらし、という循環こそが、まさに地球の営みであって、その健全な循環の状況が安定した気候をもたらしているということが見えてきます。
私たちは、「自然の仕組みを模倣する技術」を深く思考し、「謙虚に、優れた森の仕組みをまねしよう」としてきました。
そこで、エクセルギーハウスは、遠い昔までさかのぼれば、きっとそこに在ったであろう森に代わって、その森が果たしてきた仕組みを模倣しようとしています。
そこで、降り注ぐ貴重な太陽光は、その7割を蒸発に用い、残りの3割をその他の熱や電気に変換してゆく方向性の上で、エクセルギーハウスが展開されてきています。
したがって、太陽の光をできる限り電気に変換しよう、などという方向性は持ち合わせません。夏は、「蒸発」の力によって涼しく、冬は、・・・として活用しています。
次回、その冬のエクセルギーハウスについて触れます。
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