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色褪せの色差し(その2)

外部木部の様子
■木は時間が経つとグレーになる、あらかじめ歳をとらせておく知恵:keyword■

「色褪せの色差し」http://architecta.blog64.fc2.com/blog-entry-55.htmlをご覧ください。

最近は、木部にオイルペイントなどといわれる、塗膜を形成するような塗装をすることは、ほとんどなくなってきました。

何も塗装しなくても済むように、木部に、水が留まりにくい、または水がかかりにくくなるような詳細を検討し、
無塗装のままにしておく、というケースを増やしています。

しかし、木部が生地のままですと、新築は「なんとなく裸のままで少し恥ずかしい」というような気にさせてくれる面があります。それが、新築の「初々しさ」で、「素晴らしいのだ」ともいえます。

「恥ずかしさ」が気になる場合は、あらかじめ、木部に少々早めに歳をとってもらうという手法も採用しています。

木は時間が経つと、自然に、グレーになります。であれば、少々光に当たって急速に経年変化した結果としてのグレー、に新築の時からなっていてもらおう、という考え方です。

雑巾に浸ませて、木部を拭く程度の仕上げ方法なので、塗料という概念でとらえるには向かないようなものですが、古くから使われていた素材といわれていますので、少々早めに歳をとってもらおうとする場合には、これを塗っています。http://woodlong.com/mitsurou/wl-web/safty.htm

写真の建物の木部がそれです。竣工したばかりの写真ですので、現在はもう少しグレーになっています。

若いことだけが評価され、歳を重ねて味わいの増すものへの関心が薄かった時代を経て、少々歳をとっている方が味わいがあるという価値観が、ここかしこに感じられる時代になっていますね。
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