
■いつでも勉強をする;keyword■
1998年だったと思います。恐れ多くも、高野公男先生の代理で、建築学会の地球環境委員会に列席できるような機会を頂きました。
委員会では、現場で仕事をしている自分にとって、初めて伺うことが、沢山ありました。
その中で、まるで、コンサートに出かけ素晴らしい音楽に出会ったときのように、自分の心にダイレクトに響くお話をしていただけたのが、宿谷昌則先生でした。早速、研究室を訪ね、それ以降、ご指導を頂いております。
「エクセルギー」は、物理学の用語です。しかも難解といわれる、熱力学の範疇にあります。
一般には、大型機械の効率を向上させる際などに用いられる視点として知られていますが、先生は、それを、人体や建築、そして地球といった「環境を快適にする技術」という、全く異なる役立てのための理論として発信し、世界をリードしておられます。
それは、「流れ、循環のデザインとは何か」という副題をつけておられるように、地球の営みや、生き物たちの営みを包み込む、広い視野を大切にし、かつ、具体的な技術に向けられた理論です。
自分は、現場で具体的な技術に向かうことに日々終われていますが、おろそかにしてはいけないと思います。本に向かうという、日々の勉強は、本当に大切だと思います。
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