
■エクセルギーハウス川越、生態系づくり:keyword■
「家庭排水を、自然の力だけで、自分の家の庭で、飲み水に変える」
なんて、どういうこと、と思われるでしょう。これから夏に向けてこの事に触れようと思います。
エクセルギーハウス川越では、この仕組みの2号機が動き始めます。
庭に水路を用意して、そこに、家庭排水を流すと、水が自然にきれいになるという仕組みです。
自然に、とは言っても何もしないということではありません。「何もしない事が自然ではない」と言う姿勢は、私たちの暮らしを支える部分で沢山必要となっています。
縄文時代からの日本の多くの森は、人間の手が入って、自然な状態を維持してきたものだそうです。間伐や落ち葉拾いがそれです。
こういう自然は、安定していて、生物多様性に富んでいるのだそうです。その森から私たちは様々な惠を頂いてきたわけです。
水路も同じです。沢山の、そこに適した生き物たちに暮らしてもらうように、手をかけてゆくことが必要なのです。
そこで、こなぎ、おもだか、まつばえ、せり、まこも、クレソン、ミント・・・などの多くの植物が茂るようにします。
こなぎも、おもだかも食せます。つまりこれらのメニューは、ほとんど食用になります。
「手をかける」とは、どういうことか。一番重要なことは、これらが育ってきたら、しっかり収穫して調理して、自分たちで食べることです。
食べてあげないと、水路はこれらの草の密生で、水が流れなくなってしまいます。そうすると水路の機能が失われてしまうのです。
まだ、単調な水路ですが、春です。せりは育ち始めました。住まい手から勧めていただきましたので、喜んで収穫してきました。
これから夏に向けて、生態系を豊かにしてゆく事によって、きれいな水が生まれてくるようになります。おいおいその仕組みにも触れます。楽しみです。
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