
■二重屋根採冷システムの開発、不思議な涼体感の原点:keyword■
エクセルギーハウスの夏の不思議な涼体感の原点は、東海大学の高橋達先生
http://www.geocities.jp/itaru_lab/index.htmとの共同開発です。
武蔵工大の宿谷昌則先生をお尋ねしたのが1998年。そのときに高橋達先生をご紹介いただきました。落ち着いて、ひとつひとつ丁寧にお話をされる方で、環境への思いが共鳴し、どんなことでも楽しくお話ができたことを思い出します。今思えば、当時まだ、先生は学生でした。そんなに年の差があったのに、以降ずっと、しっかりと私の方が育てていただいてきています。
これは、「工学的」なことだけではありません。自分の様々な物事への取り組み方の姿勢などについても、導いていただいています。
2000年に、エクセルギーハウスの原型になる「涼の家小金井」を完成させました。現在のエクセルギーハウスは、
冬の暖かさも、夏の涼しさも両方組み込まれています。
この原型では、天井の冷放射の仕組みのみを、建物に導入しています。床下や、壁の中等の工夫は、なされていません。開発のテーマは「二重屋根採冷システム」でした。
完成後の数年間に及ぶ、丁寧な計測、そしてその解析によって、この仕組みが実用になることがわかりました。その後も福岡の実験棟、立川の実験棟により、さらに詳細の検証がなされ、エクセルギーによる評価も加わり、「涼の家吉祥寺」を経て、2007年エクセルギーハウスに至ったのでした。
システムの改良、実験装置の工夫等、当時、打合せは、それはそれは楽しいものでした。温泉につかりながらの打合せなどもありました。本当に感謝の気持ちに絶えません。
夏にも、たくさんの花が、桜に負けず劣らずといった風に咲いているのに、あまり目に留まらないのは、暑さの中では、花が暑苦しく見えるからでしょうか、よく分かりません。ブーゲンビリアや、イビスカスなどには目が行くのですが。
ところが、今日は、見事な「白い」百日紅を発見しました。この、いつも、暑さにもめげず涼感を失わない美しさは、開発研究中の「達先生」のようだな、と思ったのです。
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