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エコハウス

バリアフリーデザインガイドブック1のコピー
■高齢者の快適、自立:keyword■

「エコハウス」という言葉が、多くのところで聞かれるようになりました。高齢者の快適や自立を支えるためにも、エコハウスは重要と考えられるようになってきているようです。

確かに、年をとれば、さらに、暖冷房が必要になります。しかし、若い頃に比べ、暖冷房費がかかってしまうのでは大変です。そのことを考えれば、まだ元気なうちに、少しお金をかけても、エコハウスにしておこうと思うのでしょうか。

ところで、「エコハウス」の「エコ」はどんな意味なのでしょうか。どういう言葉も世の中に普及すれば、意味が変ってきます。特に、大衆社会時代にはいった日本においては、そのくい違いは、はなはだしく大きいことが多いようです。

現在、「エコ」は「節約」「環境に優しい」などという意味で使われていることが多いのではないでしょうか。
本来の「エコ」は、ギリシャ語の「エコ」=「家・家庭」から生まれた「エコロジー」の省略形です。
「エコロジー」は「エコ」に「ロジー」がついていますから、直接合体させると「家・家庭の学問」となります。
ここで、興味深い事を発見した、と思っています。

ギリシャ語は、キリスト教以前に生まれた言葉です。日本と同じように「万物が神」的な意識のあった頃の言葉です。キリスト教以降の西洋の一般的な考え方では、人間と他の生き物を同一に扱うことは、普通しません。

しかし、ギリシャ語では、人間と他の生き物が同一視できる部分があるようなのです。「エコロジー」は「生き物たちの家(つながり:系)の学問」つまり「生態学」のことなのです。

「エコハウス」の本来の意味は、「生態系に配慮した建物」といったニュアンスです。

エクセルギーハウスでは、「エコハウス」という言葉を使う時は本来の意味で使っています。
しかし、現在、既に、本来の意味で、「エコハウス」という言葉を使うのは難しくなって来ています。
そこで、普段、「エコハウス」という言葉はできるだけ使わないようにして、このブログのタイトルのように「地球のいきものたちとして」という、自分の「心」を発信しようとしています。

さて、上記の本ですが、光栄のことに、野沢正光先生が書かれた「オーエムソーラーハウス」と並んで、「エクセルギーハウス」が、掲載されています。

「オーエムソーラーハウス」は、自分が学生の時に、あこがれ、本を見ては、沢山の驚きの学習をさせていただいた奥村昭雄先生が考案されたものです。

「オーエムソーラー」は、「空気に熱を移したり、熱をそこから引き出したりしています」。
「エクセルギーハウス」は、「水に熱を移したり、熱をそこから引き出したりしています」。
この辺りが特色において、最も異なるところでしょう。

ちょっと高い本ですので、図書館に注文してもらうようにして、是非ご覧ください。
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