
■冬の本当の快適:keyword■
猫が窓辺の陽だまりを選ぶのは、本当の快適がわかっているからなのです。
http://architecta.blog64.fc2.com/blog-entry-228.htmlこういうことを感じ取れる生き物の仕組みを、宿谷昌則先生は分析してきておられます。
図は、冬の人間が感じる本当の快適領域を先生が示されたものです。それは人体に負荷をかけない快適領域を示しています。
正確には、「人体のエクセルギー消費速度」を示す図です。等高線の窪地のように見えるところが、もっとも人体に負担をかけない快適の領域です。エクセルギー消費が2.5W/㎡の領域です。
それは、室温が16度から19度程度,普通に考えるより低い領域です。ただし、壁床天井などの周囲面温度が24度から26度くらいと、室温よりも高い状態にあることが必要です。
普通の木造の家では、仮にエアコンで室温を24度にしていても、床壁天井の温度は18度ぐらいしか無いものです。
グラフ上で、室内空気温24度の線と周囲面平均温度18度の線の交点を探してみてください。その当たりの等高線のような線の値を見ると、約3W/㎡であることが判ります。
つまり、室温が16~19度で、周囲面温度が24~26度の場合は、人体のエクセルギー消費が2.5Wで済むのに、室温が24度で、周囲面温度が18度では、3Wと、約1.2倍の値になってしまっています。エクセルギー消費は、人体に与える負坦の大小をも示します。つまり、周囲面温度が室温より低い場合は、人体に負担をかけていたことがわかったわけです。
「冬の室温は、低めに。ただし、周囲面温度は高めに。」というのが本当の快適であることがわかります。
冬のエクセルギーハウスは、この不思議な環境を実現しています。
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