■暦は中国から、西洋から輸入した

暖かくなってきました。春ですね。季節の変化を味わえるのは幸せなことです。
昔の人間は、もっと季節の変化に敏感だったようです。
昔に比べ現在、私たちは、感覚よりも知識として季節をとらえることが多くなってきているようです。では、その知識は整理されているのでしょうか。
知識としての春はいつ始まるのでしょうか。西洋では春分3月22日から始まります。日本では、少し前まで、旧暦を用いていた時代まで、中国の暦に基づいて、冬至と春分の間の2月の4日前後の立春から春が始まることになっていたようです。この両者の差には約1ヵ月半ほどあります。
現在の日本では、この中間の3月はじめから春が始まると言うのが習慣的になっているようです。さて、日本の地域に即した建築を考えるのであれば、この季節の捉え方の整理もしっかりしておかなければなりません。
中国から、そして西洋から輸入してきた情報と私たちの地域の気候との違いを捉えなおすことが、季節を感じ取る能力がかつてより衰えている現在においては、実は大切なことなのです。
たとえば、季語にもなって定着している立秋の8月4日ごろが、私たち日本人にとっては、秋と感じにくいことが多いのも、これが日本とは異なる大陸性の中国の暦だからだということなど、さまざまなことが分かってきておもしろいものです。
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