■油田からひまわり油田へ

世界における争奪合戦の的が「油田」であるならば、「ひまわり油田」にも力があるはずです。菜の花、大豆、ひまわりを植えれば、一年中栽培ができます。年間840kg/haの植物オイルを生産できます。植物オイル自給率2%のこの国の現状から脱皮できます。
そして、何よりも、香りが抜群、皮膚に塗った時の吸収が早い、おいしいオイルです。実は日本の多くの植物油は、製造の際に化学処理するので、身体に毒なトランス脂肪酸を沢山含んでいるのだそうです。そこで小規模でも可能な「圧搾法」を工夫し、まったくトランス脂肪酸を含まないオイルを誕生させたのです。まさに希少なオイルなのです。
ひまわりや、菜の花が一面に広がる世界です。
ここからは現実を救う「科学」のお話です。実は油にはセシウムは溶けないのです。したがって、製造された植物オイルには、セシウムは一切含まれません。
「除染よりも濃縮の行方対策が大切」ということも、当技術センターで学びました。セシウムを含まないおいしい植物オイルが作れるということは、その油粕をうまく運用すれば、効率的にセシウムを濃縮して回収できるのです。そして、その運用により、地域に小さな発電所と燃料供給所が誕生します。そして何よりも、もう使えないと思われている農地で、「今日からの営み」がスタートできるのです。こういう仕組みにもっと着目してほしいと思います。
「営みが成り立つ」、食べてゆける、だから日常の雑事に向かうことが前向きになれる、そのための環境づくりや技術の導入を優先することが王道だとつくづく感じます。是非この普及に参加して下さい。
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