
■国産材、間伐材、森の運営、薪、チップ:keyword■
国産材を使おう、間伐材を使おう、というスローガンを、よく見かけます。
船の燃料をたくさん消費して遠くの木材を多量に使うよりも、近くの材料を用いた方が良いのは当然です。森の維持のためには間伐が必要で、その作業の手間代を獲得するために、間伐によって何らかの収入が得られればと考えるのも当然です。
しかし、忘れてはいけないのは、外材の方が安かったゆえに国産材が売れなかったのか、国が日本の森を育て、保護しようとして市場に出していなかったのかは、わかりませんが、現在、日本に、森が大量に残っていることだと思います。
世界の森が日々失われている時に、日本の森は、確固として残っている、という、その事実です。
半世紀前まで、日本の森にはアラブの石油王まではいかないまでも、薪王子?が沢山いたといいます。
今でも、その薪を運び出していた運送会社が、森には残っています。燃料としての森の価値は計り知れないものがあります。
この点に触れたいのですが、その前に、考えておかなければならないことがあって、なかなかたどりつけません。
その森は、今、外材の値上がりに合わせて、国産材の値が上がり、その時にとばかり売ってしまおうと思う、投機家の顔をもたげはじめた山持ちがいること、CO2排出削減を、あまり実行できないからか、やりたくないのか、いずれにしてもその代りに森の手入れをしています、と言いたい大きな企業が、こっそりとかつ大量に割安の森を所有しようとしていること、などに直面している、と聞きます。
その一方で、さまざまな生き物が生息できることが森にとって、また私たちにとって大切だと気づき、活動してきている日本熊森協会等の輪が、広がって来ています。
結局、皆で考えてゆかなければいけないことは、この時期に、幸運にも残されている、貴重な日本の森について、一面的に見る「森の保全」や、部分的な「森の活用」ではなく、総合的な「森の運営」についてではないかと思えてきます。
その上で、森の資源を薪やチップ、ペレットとして活用していきたいものです。本題は次回にした方がよさそうです。
写真は、ペレットの様子です。(続きます)
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