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木造ボールトのコピー
■建築材料流通の変化、シリコン、木造ボールト屋根:keyword■

15年前に新築された方から電話をいただきました。

この建物も、広くはとれない一般的な都会の敷地です。それをどのように有効に活用して、快適に住まうかが課題でした。
当時は、とりわけ、そのための最適な建築構造、組み立て方をさぐることに重点を置いていました。

たっぷり陽ざしを取り込み、風通しを良くし、それでも地震に負けないように、木造のボールト屋根という見かけない構造を計画しました。そのたたずまいを今でも大切にしていただいています。

外壁のシリコンのやりかえ、屋根の一部痛み等の修繕が必要ですが、主は、外壁、屋根の塗装の重ねです。

当時、建物のジョイントにシリコンという、乾いてもゼリー状をしめすものを使うことが主流で、施工者も、設計者も、新建材とシリコンの組み合わせを、もっとも現代的な技術として、ほとんど疑問を持たず、多用しました。しかし、早いものでは5年くらいからシリコンも、新建材も劣化が始まり、また工業製品を加えて補修しなければならなくなる経験を経て、今はできるだけ、シリコンの使用を少なくしています。
この建物の外壁は、年月を経ても、比較的痛みが少ない建物のひとつでしょう。

住まい手は、建物以外のことについても、時々、貴重な情報をくれます。今回は、私も体を大切にするようにと、鍼灸の先生を紹介してくれました。さっそく行ってみました。自律神経が少し疲れているようで、節制に勤めようと思いました。

建築の技術や材料の流通も時代とともに変化します。住まい手も私もそれぞれに年をとり変わってゆきます。そうした変化した状況や視点が、以前と異なるメニューを、修繕に、加えることになります。今回は、内装に、昔からあったのに、日本では、近年手に入らなかった生漆喰を採用することになりました。この生漆喰http://www.ecosmile.net/002_concept/conceptpage1.htmは、建築家、懸樋 康雄 氏の開発によります。

設計の際にも一緒になってとりくみ、修繕の際に、また一緒になって喜べるメニューが加わりました。 離れていても、いつも応援していただいているのだなあ、とうれしくなります。
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