
■樹木を残す、雨水浸透、森の替りをする建築、地域有機農業施設:keyword■
日本の大地の多くは、放っておけば、森になってしまいます。
人類誕生以降の地球の変遷において、日本の大半の大地は、森に埋め尽くされているのが、本来の自然の状態だ、ということになります。
したがって、そうした長い変遷の視点でとらえるかぎり、「建物を建てる」ということは、その「森を切去って、その場を人工物が占める」、という現象なのです。
そこで、エクセルギーハウスでは、「本来そこにあったであろう森と同等の役割を果たす建築」を基本にしています。
具体的に、たとえば、森の蒸発散と同量の蒸発を建物が行っているのです。それにより、森に居るのと同じように、夏涼しくすごせるわけです。この詳細はまた、夏が近づいた頃にしましょう。寒くなりそうです。
でも、現場では、この森にかかわる根本の所の工事が、季節に関わりなく進められて行きます。
「地域有機農業施設」の整地が始まりました。整地の段階がとても大切です。
この段階より以前に、十分に建築の計画がなされていて、必要以上に樹木を切らないですむように、つまり、蒸発散が促されるように、そして、必要以上に地面が固められないように、つまり、雨水が浸透するように、検討されていなければならないのです。
ところが、一般の分譲地などでは、樹木は一本も残さず切られ、コンクリートで固められ、ひな壇造成がなされてしまい、購入した方が、後日建築の計画を考える仕組みになっているので、造成・整地の前に建築の検討をすることはできません。
こうした分譲の仕組みは今後制限されてゆくことが必要でしょう。
元の森のままで、購入者の検討が始まり、建築計画を進め、その計画に必要な分の造成・整地がなされる仕組みの方が、無駄がありません。
売買の時期をいつの時点にするか等の社会的仕組みの工夫には、知恵者の登場が必要かと思われますが。
地域有機農業施設では、整地の前に十分に建築計画が実施されました。しかし、さまざまな法制度の枠組みの中で、樹木はわずかしか残せませんでした。このわずかに残った樹木は、稲葉光圀先生
http://homepage2.nifty.com/architecta/index.htmlhttp://の強い信念によるものです。稲葉先生の有機農業では、すべての生き物たちが大切にされています。私たちもそこのところを大切にしてきています。
エクセルギーハウスの仕組みがこの施設に導入されるのは、この残せなかった緑の代わりに、建物がその役割を担うことにもあるのです。
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