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森を作る(その1)

屋上のアンテナ
■人の手を使わない緑化、実生、緑化の道具、アンテナ:keyword■

「森を作る」というと、壮大な話になるのが普通です。
確かに、砂漠や、土質の悪いところでは大変な事業です。しかし私たちの地域では、実はかなり簡単に森が誕生します。

ほとんど、人が手をかけなくても、5年もすればなんとなく林になり、15年もすれば森と言ってよいようにまでなるのは、このあたりの風土では難しいことではないのです。
つまり、たとえば、15年間更地にして置く土地があるとすれば、その間、森にしておいて、その森を楽しむ、などということが、可能なのです。不動産の流動が少しゆっくりする時代のようですから、都市内のあちこちで、簡単に森を作ることが可能、ということになるでしょう。

木を植えるのでもなく、種をまくでもなく、緑化することができます。そんな不思議なことがあるのでしょうか。

緑化の道具をご紹介します。それはアンテナです。


我が家は、20数年前に建てましたが、庭木を買う予算もありませんでしたので、庭に面した、建物の一番高い外壁部分に、このアンテナを立てました。このアンテナが緑化の道具なのです。今では、庭にシデと山桜が大きくなり、4階の窓から楽しめるまでになっています。

写真をよく見てください。小鳥がとまっています。この鳥が糞をします。その中に木の種が含まれています。鳥の糞が、直下の大地の土の部分に落下できるような位置にアンテナを立ててあげさえすれば、自動的にその土地に森が誕生するわけです。アンテナが周囲に比べ高い位置にあることと、直下に植えたい裸地があること、だけが条件になる、誰にでもできる、極めて簡単な緑化です。

あたりまえですね。私たちがやっているのではなく、緑化してくれているのは、鳥たちなのですから。


この方法は、さらに幾つもの楽しみを加えてくれます。
鳥が好んで 運ぶのか、その樹種が発芽しやすいからかは、わかりませんが、鳥によって芽を出すものは、地域の風土に適した樹種のものの割合が高い様な気がします。したがって、ソメイヨシノよりも山桜になるわけです。
造園やさんでは、あまり入手できない、地域の樹種が楽しめるのです。


下の裸地には、最初の10年くらい、さまざまな樹種が芽を出します。20cmぐらいのころに、庭の適当なところに配置換えするという、庭師の楽しみも与えてくれます。

そして、その我が家の小さな森?は、今、武蔵野の野鳥のたまり場になっています。








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