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落ち葉の絨毯(その2)

落ち葉と散策路
■公園の「落ち葉の絨毯比率」、森を育てる落ち葉、水質を浄化する落ち葉:keyword■

公園の「落ち葉の絨毯比率」は上昇してきていると思います。

かつては、公園に多くの人が入りやすいように、舗装をしたり、林の中の、木々の根元まで、砂利や土を固めることが多かったことを思い出します。

武蔵野のこのあたりには、井の頭公園、善福寺公園、石神井公園など、台地を少々切りこむようにして生まれた谷の、湧水がもたらす池を囲む公園が点在しています。
そうした池の水質が、市街化とともに悪くなってきた時期がありました。
水質悪化の理由はさまざまでしたが、林の下の「落ち葉の絨毯」が失われたことが、かなりの原因になっていたこともわかりました。

実に不思議なことです。
落ち葉は、それを食べた生き物たちの糞や、そこに暮らした生き物たちの死骸が栄養になって、その森林を、育んでいるのですが、つまり、栄養をもたらしているということはいいかえれば、養分というある種の汚れを製造していることになるのです。
しかし、その林床の「落ち葉の絨毯」を通過してきた水は極めてきれいのもので、池を汚すことはないのです。

この現象があるので、全国どこでも、山間の渓谷の川は、豊かな林床の「落ち葉の絨毯」によって、極めて奇麗な水の流れを維持しているということなのでした。

写真は、国際基督教大学の敷地内の散策路の様子です。散策路に積もった落ち葉は、周りの木の根元に積み上げ戻し、「落ち葉の絨毯」を作るようにする手入れが実施されています。
落ち葉を捨てにゆくことを基本にしてはいません。

さらにうれしい手入れがなされています。
低くなっている散策路には、人が歩けるだけの、それ以上の幅を取らない石畳が用意されていて、その他の部分は舗装もせず、落ち葉の一時ふきよせであり、雨水が大地にしみ込む役割を果たすように扱われています。

お勧めの散歩コースです。守衛さんに挨拶をして、ぜひ楽しんで下さい。








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