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落ち葉の絨毯(その1)

駐車場のふきよせ
■落ち葉の手入れ、ふきよせ、「落ち葉の絨毯比率」:keyword■

銀杏や、桜の並木通りに、一面に広がる、落ち葉の絨毯は見事なものです。

しかし、住宅地の落ち葉は、なかなか難しい立場にあることが多いようです。

私たち日本人はきれい好きです。これは世界に誇れることでしょう。
しかし、何事も行きすぎは問題になります。

家の前の落ち葉を掃除する習慣も、この国の見事なことの一つでしょう。
とはいっても、大概はそう毎日こまめには掃除できないのが、現代の普通の生活でしょう。
しかし、このこまめさの欠落が行き過ぎると、さらに大きな問題を産みます。

実際、家の前の落ち葉掃除をしないことは、ともに良き習慣を履行するお仲間関係を壊しているという、社会意識を誕生させます。
さらにその社会意識は、社会的制裁へ向きがちになり、道端に落ち葉が落ちていることは悪いことであるという、過剰な慣習を育ててしまう、という道筋をたどるようなのです。

多くの地域で、落ち葉が道端に落ちているのは悪いことになっているようです。

当然、道路の排水状況を悪化させるようなことがないように等、清掃は必要でしょう。
しかし、落ち葉が道端にあること自体は、悪いことではないはずです。

都市内の街路樹や植え込みは、「樹木が、緑がほしい」という私たちの願いにともなって、増加してきています。しかし、樹木は植わっていても、その足元の土や、根の周りの環境に対する気配りは遅れているようです。 樹木周りに露出する土の面積が少なすぎたり、土が硬くなりすぎたり、さまざまなことで、樹木に栄養が行き届かないことが問題になっています。

樹木に栄養が行き届かないことは、樹木が折れて落下しやすくなる等、街路樹の存続自体を揺るがす大事につながる可能性があります。

落ち葉は、樹木の栄養にとって重宝な素材です。

写真にあるように、道端に周辺よりほんの少し低くなっていたり (ふきよせの仕組みの科学は実は面白い)するところがあれば、そこは、落ち葉のふきよせになります。落ち葉が余所へ広がって行きにくい仕組みです。

そこで、
「道路の排水状況等に影響を与えず、樹木に栄養を与えるようなふきよせを、都市内に増やして見ましょう」
「都市内の『落ち葉の絨毯比率』を上げてみましょう」
などという発想をもって、
「道端の落ち葉は悪いもの」という慣習を、ちょっと、j自分たちで、くすぐってみるのもよいのではないでしょうか。








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