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窓を開けることを基本とする建築にむけて

崇廣堂
■現代の日本建築は出来上がっていない、窓を開けないことを基本とする建築の氾濫、24時間換気:keyword■


箱が先か暮らし方が先か、それは鶏が先か卵が先か、という具合のことかもしれません。
しかし、すでに、箱を作る基準までが、やむ終えず、狂い始めているのは、尋常ではなくなっている箱や暮らし方に対処するための結果である、というのは間違いないでしょう。

建築基準法は、はじめのところでは窓を開けることを重視していました。しかし、現在では、窓を開けないことを基本にして組み立っている、と言う側面があると思うのです。

たとえば、「24時間換気」というルールが誕生しています。現在の新築住宅は、24時間、たいがい数台におよぶ換気扇を、電気を使って回し放しにしないと、普通の住宅では、違法になることをご存知でしょうか。実際には、スイッチを切ってしまっているお宅が多いようですが。(24時間換気の諸々については別の機会に触れよう思います)

建物が果たさなければいけない最も大切な機能は何でしょう。

当然命を守ることです。
したがって、信じられないことですが、かつてのように、「雨風を凌ぐ」のがトップにはなりません。
多少雨風が入っても、現在では、死ぬことはないからです。

トップの1つは、「外の新鮮な空気を室内に導入すること」です。気密性が良くなった現在の建物では、窓を開けて、外気をこまめに取り込むことが大切なのです。

ここで、もう1つ認識の転換が必要です。
「家の外の空気と、内の空気ではどちらがきれいですか」とたずねます。「実は、よほどの公害地域でないかぎり、外気の方がきれいなのです。」 よく考えると、そうでなければ、人類は滅びてしまうことが想像できると思います。気密性の高い寝室で、夫婦二人が一晩過ごすと、空気が汚れて空に召されてしまうと言われています。

法が、窓を開けないことを基本に据えているという側面を持っているくらいですから、巷には、「窓を開けないことを基本に据えている建築」が販売され、氾濫していることは当然ということになります。こういう、現代の箱や暮らし方の問題が、「現代の日本建築」を誕生させにくくしている要因でもある、と思うのです。

そんなわけで、私たちは、最も大切な「窓を開けることを基本とする建築」、そして、これからの「現代の日本建築」をすすめています。

そのために、多くの知恵が集まってきているのです。

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写真は、窓を開けることが当然だった時代の回廊(崇廣堂)
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