
■半分土の中で暮らしてきたのでは?:keyword■
漆喰と土と竹だけでこしらえた建物です。軽やかに見える屋根も土でできています。軒先のレースのように見える部分も漆喰でできています。
思い出せば、仲良しの左官職人小山将氏から、製作の途中で話には聞いていましたが、一昨日、別ルートから写真を見せていただき、びっくりしました。
彼は本当に素朴な生活をしています。明るく、楽しい話をしてくれますが、けっして自慢しません。この建物は、作家の
吉田健吾・岩井伸子http://www.kengoma.net/sandome.php両氏のプロジェクトに小山氏が加わって完成させた、まさに傑作です。
両氏にはじめてお会いして、暖かな交流ができて、この写真をいただき、びっくりし、
さらに、小山氏のそうした性格を皆で再確認したのです。
私たちの先祖は、穴居、竪穴など半分土の中で暮らしていました。私たちも、数十年前まで、土壁に囲まれ、頭の上を藁で覆われていたのですから、半分、土の中で暮らしていたともいえるかもしれません。
土には、さまざまな小さな生き物たちが暮らしています。彼らと一緒に、私たちは生きているのです。大地にしっかり足を付けて、大地とともに暮らすことが、基本的なことで、また、さまざまな可能性を拓いてくれるのではないかと感じさせられます。
小山氏は、今でも、熊野の山の中で半分土の中で暮らす、原点の生活をしておられます。
そんな力を実感させられます。
※「
熊野出会いの里http://kumanodeainosato.ikora.tv/」を訪ねるとこうした出会いが沢山あります。
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