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間伐材丸太デッキ

屋上の様子

私たちの生活空間は4階にあります。その上が屋上です。仮に、屋上床に断熱を施しても、通常程度では、最上階は、夏、暑くてたまりません。いわんや、この屋上のように断熱を一切施さないという非常識は、普通、考えられないことなのです。しかし、「我が家は多くの発見をもたらせてくれたマルチ実験住宅」ですので何でもござれです。

結果はというと、この4階は、夏、通常の建物に比べれば暑くならないのです。それは、屋上のコンクリート床の上に、空気層を10センチから15センチ程度もたせて、全面に間伐材丸太をならべ敷き詰めたことによります。

主に、コンクリート床に太陽の光が直接当たらないことによる効果、ちょっと難しい表現になりますが、この作用は「断熱」と言わず、「遮熱」というのですが、特に、「これから緑と立体的に楽しく付き合ってゆきたい?」と思われる方は、覚えておかれると役立つと思います。そのことによってコンクリート床が暖まらず、最上階の天井も暖まらず、したがって室温があまり上がらないで済んでいるのです。ただしこの「遮熱」は、冬の寒さの軽減には一切役立ちませんので、我が家は当初、禅寺のようなもので、冬は若さに頼ってやせ我慢の日々でした。

既に築20数年になりますが、新築から10年くらいは、この間伐材丸太の敷きつめた屋上は気持ち良く、友を招いて、南の空に広がる多摩川の花火を味わったものです。丸太の柔らかい肌の上に、短パンで、飲んで、寝そべるのは快適でした。

間伐材の活用に期待されている方は、大勢いらっしゃるでしょう。したがって、冬の寒さ対策のできている屋上に、この間伐材丸太を敷き詰めることは、さまざまな意味で検討の価値があると思います。

「間伐材丸太」は当時「足場丸太」として比較的安価に流通していましたが鋼管足場全盛の今はどうでしょうか。そのあたりは不安です。

さて、写真は、この「間伐材丸太デッキ」が少しずつ畑に変身し始める胎動のころの様子です。

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